【夏ヶ瀬 - 文集】

- 文学へ片想いしている -

2020-12-26から1日間の記事一覧

夜の同じ町

じっと目、見開いているうちに、月光色を帯びてきた、黒目その丸みある表層へ、きみの月探査船が着陸した。 誰も彼もが、宵のうちにいた。宵の口から、何処とも隣接しない町が現れ、皆ぽつり取り残されている。伸ばした手指には、クリスマスのツリー飾りが下…